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Column 22 — Moving Season

引っ越し代、時期で2倍変わる。
料金カレンダーと「それでも下げる」4つの工夫

公開日:2026年7月12日 執筆:K agency 編集部(宅地建物取引士・FP・金融機関出身の実務知見)

同じ距離・同じ荷物量の引っ越しでも、3月末と6月では料金が2倍近く違う——これが引っ越し市場の現実です。しかも安くなるのは業者の料金だけではありません。閑散期は物件の家賃・初期費用の交渉余地まで広がります。

本記事では、料金カレンダーの全体像と、時期を選べない人でも使える「曜日・時間・頼み方」の工夫、そして見落とされがちな「物件数とのトレードオフ」まで整理します。

この記事で分かること

年間カレンダー ― 3月下旬がピーク

時期相場感背景
3月中旬〜4月上旬最繁忙期(通常期の1.5〜2倍)進学・就職・転勤が集中。予約自体が困難に
1月〜2月・4月中旬〜GWやや高め繁忙期の前後の需要
6月・11月〜12月上旬閑散期(最安帯)移動需要が少ない。梅雨・年末前
5月中旬・7〜10月通常〜やや安め8月はお盆前後に小さな山

単身の近距離引っ越しなら、閑散期は3〜4万円で済むものが、3月末には7〜10万円に跳ね上がることも珍しくありません。「1〜2週間ずらす」だけでも効果があるのがこの市場の特徴です(例:4月上旬→4月中旬)。

閑散期は「物件の条件」も緩む

初期費用の記事でも触れたとおり、空室を早く埋めたい閑散期(6〜8月)は——

つまり閑散期の引っ越しは、業者代+初期費用のダブルで節約できる可能性があります。トータルで10万円単位の差になることも。

時期を選べない人の工夫 ― それでも下げる4つの手

  1. 平日を選ぶ: 土日祝より1〜3割安いのが一般的。特に火〜木が狙い目
  2. 午後便・フリー便: 開始時間を業者に任せると割安に(時間に余裕がある人向け)
  3. 相見積もり2〜3社: 「他社は◯円でした」が最も効く交渉材料。ただし訪問見積もりの即決要求には乗らない
  4. 荷物を減らす: 料金はトラックサイズで決まります。大型家具・家電を買い替え時期なら「処分して新居で購入」の総額比較を
気をつけたいポイント:「安い業者」より「明細が明確な業者」

極端に安い見積もりには、当日の追加料金(階段・横持ち・段ボール代)が潜んでいることがあります。見積書に作業条件と追加料金の規定が明記されているかを比較の軸にしてください。標準引越運送約款では、見積書の記載義務や解約手数料のルール(前々日まで無料等)が定められています。

トレードオフ ― 閑散期の弱点も正直に

閑散期(特に6〜8月)は引っ越しが安い代わりに、市場に出る物件数は繁忙期より少ないのが実情です。1〜3月は高いけれど物件の入れ替わりが激しく、選択肢は最多。つまり——

安さだけでなく「妥協できない条件は何か」から時期を決めるのが、後悔しない順番です。

よくある質問(FAQ)

引っ越しが一番安い時期はいつですか?
一般に6月と11月〜12月上旬が最安帯です。逆に3月中旬〜4月上旬は通常期の1.5〜2倍になり、予約も取りにくくなります。
3月に引っ越さないといけない場合、少しでも安くするには?
①3月上旬までに前倒し(下旬がピーク) ②平日・フリー便を選ぶ ③2〜3社の相見積もり ④荷物の削減、の組み合わせで、繁忙期でも数万円の差は作れます。予約は1ヶ月以上前に。
見積もり後のキャンセルはできますか?
標準引越運送約款では、解約手数料は前々日まで無料、前日は運賃等の30%以内、当日は50%以内と定められています(実際の契約約款をご確認ください)。
閑散期は物件が少ないと聞きました。本当ですか?
本当です。退去・入居のサイクルが少ないため、市場に出る物件数は1〜3月より減ります。条件が固い方は物件数の多い時期を、柔軟な方は費用の安い時期を、と目的で選ぶのがおすすめです。

費用を抑えるチェックリスト

引っ越し費用は「かかるもの」ではなく「時期と頼み方で設計できるもの」です。数万円の差は、新生活の家具や当面の余裕資金に変わります。動ける人から、賢く動きましょう。

参考資料(最新の内容は必ず各出典でご確認ください)
  • 国土交通省「標準引越運送約款」

※ 料金相場は距離・荷物量・地域・年により変動します。本記事の金額はあくまで一般的な目安です。

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