公式LINEで情報を受け取る 法人向け資料ダウンロード

お問い合わせは、公式LINE・お問い合わせフォームより承ります。

Column 24 — Danshin

その生命保険、団信と重複していませんか?
「買ったら保険を見直す」のロジックを整理

公開日:2026年7月13日 執筆:K agency 編集部(宅地建物取引士・FP・金融機関出身の実務知見)

家を買った人の多くが見落としている「隠れた節約」があります。それは生命保険の見直し。住宅ローンを組むと、ほとんどの場合団体信用生命保険(団信)に加入します——これは実質、数千万円の死亡保障が新たに加わったということ。それなのに、独身時代や賃貸時代に入った生命保険をそのまま払い続けていませんか?

本記事では、団信の仕組みと保障範囲、生命保険との重複が起きるメカニズム、そして見直しで月数千円〜1万円の固定費が浮くロジックを整理します。

この記事で分かること

団信とは ― ローンに付いてくる生命保険

団信は、住宅ローンの契約者が死亡または所定の高度障害になったとき、ローン残債が保険金で完済される仕組みです。民間銀行のローンでは原則加入(保険料は金利に込み)、フラット35では任意加入です。

カンタンに言うと

「残された家族に、住居費のかからない家が残る」保険です。残債3,000万円なら、実質3,000万円の死亡保障。しかも遺族は以後、家賃もローンも払わずその家に住み続けられます。

重複のメカニズム ― 保険の目的から考える

生命保険(死亡保障)の目的は、遺された家族の生活費を賄うこと。必要保障額はざっくり——

必要保障額 =(遺族の生活費+住居費+教育費)−(遺族年金+配偶者の収入+貯蓄)

家を買って団信に入ると、この式の「住居費」が大きく消えます。さらに遺族厚生年金など公的保障も意外と厚い。つまり——

気をつけたいポイント:「全部解約」ではありません

団信がカバーするのは死亡・高度障害だけ。働けなくなった(就業不能)大きな病気の治療費はカバーされません。減らすのは「死亡保障の重複分」であって、医療・就業不能の備えは別途評価が必要です。ここを混同した「見直し」は危険です。

上乗せ団信(がん団信・疾病保障)は入るべき?

近年は「がんと診断されたら残債半分/全額」「三大疾病で完済」などの上乗せ団信が人気です。判断の考え方は——

「なんとなく安心だから」で+0.2%を選ぶ前に、年間いくら払う保障なのかを金額に換算して比べてください。

賃貸派の逆パターン ― 保障は自前で

賃貸vs持ち家の記事の裏返しですが、賃貸派には団信がありません。世帯主に万一のことがあれば、遺族は家賃を払い続けながら生活を再建することになります。つまり——

「賃貸か持ち家か」は、実は生命保険の設計問題でもあるのです。

よくある質問(FAQ)

団信に入れば生命保険は不要になりますか?
不要にはなりません。団信は住居費部分をカバーするだけで、遺族の生活費・教育費、そして死亡以外のリスク(就業不能・医療)は別です。「住居費が消えた分だけ死亡保障を減らす」が正しい見直しです。
健康に不安があっても団信に入れますか?
団信には健康告知があり、持病によっては加入できないことがあります。その場合、引受基準が緩やかな「ワイド団信」(金利+0.2〜0.3%程度)や、団信任意のフラット35という選択肢があります。健康なうちにローンを組む、も現実的な戦略です。
ペアローンの場合、団信はどうなりますか?
それぞれが自分の借入分にのみ団信加入するのが基本です。一方に万一があっても、もう一方のローンは残ります。この「残る側のローン+生活」を保険設計に織り込む必要があります(連生団信という両方カバーの商品もあります)。
見直しはいつやるべきですか?
住宅購入時が最大のタイミングです。ほかに結婚・出産・子どもの独立・住宅ローン完済時も、必要保障額が大きく動く節目です。

見直しチェックリスト

家を買うことは、実は人生で一番大きな生命保険に入ることでもあります。その事実に気づいて保険全体を組み直すだけで、多くの家計で月数千円の固定費が浮く——「買ったら保険を見直す」を、ぜひ合言葉にしてください。

参考資料(最新の内容は必ず各出典でご確認ください)
  • 住宅金融支援機構「団体信用生命保険」関連資料
  • 日本年金機構「遺族年金」

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品・ローン商品の勧誘・推奨や、保険の解約を促すものではありません。見直しの実行は保障の空白が生じないよう、FP・保険会社に相談のうえ行ってください。

「買ったら保険を見直す」、一緒にやりませんか。

団信込みの必要保障額の再計算を、保険を売らないFPが中立的にサポート。
購入前のローン相談とセットでどうぞ。